2005年10月23日

北朝鮮、米に核でインドと同様の扱い要求

北朝鮮を褒めたくはないけど、交渉術という点では日本の外交はまるっきり及ばないですね。。というか日本外交って世界的に見ても最低レベルなんじゃなかろうか。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051022id21.htm
 北朝鮮、米に核でインドと同様の扱い要求

 【ソウル=中村勇一郎】朝鮮中央通信によると、22日付の北朝鮮の内閣機関紙「民主朝鮮」は論評で、「米国は核拡散防止条約(NPT)に加入せず核兵器を保有している国々に適用している待遇と措置を我々にも適用すべきだ」と要求した。

 米国がNPTに未加入の核保有国であるインドと原子力の平和利用に関する協力を進めていることを受けたものとみられる。

 論評はまた、「核問題に対する米国の二重基準政策は朝鮮半島の核問題解決を妨げる最大の障害だ」と批判した。

(2005年10月22日20時20分 読売新聞)

 普通に考えて、交渉は最後は両者互いに譲歩して、そこそこの利益を互いに得るというもの。だから北朝鮮はムチャクチャな要求をするし、そこから少し譲歩したって結局は利益。また中国などは、実質何にもしてないのに、跳ねっ返りの北朝鮮を抑えているという役回りで存在感をアピールする。

 ひるがえって、日本はというと。そもそも譲歩などできっこない拉致問題。既に韓国に支払済みのはずの経済協力の話。・・・それくらいか?テーブルにそれしか乗せてないとすれば、最終的にはそれらを譲歩するしかなくなる。拉致問題は日本人の命の問題なので、それを譲歩したら国際的に軽蔑されるだろう。経済協力で譲歩したら、結局拉致問題をお金で解決したと言われ、脅せば金を出す国と思われる。どうころんだって良い事はない。

 といって一切譲歩しないという事では交渉はまとまらない。アメリカも日本がいい子すぎて、中国のような意味での存在感が出せない。日本が多少ムチャクチャをしてくれれば、アメリカがそれを抑え、日本がアメリカの顔を立てて少し譲歩、多少緊張が和らいで、といった流れでアメリカに外交上の得点を稼がせることもできると思うのだけど。

 だから本当なら、日本は経済制裁とか、国内の総連を潰すとか、どんどん圧力をかけて、それを交渉・譲歩の材料にすべきだと思うのですよねぇ。
 アメリカに外交の点数を稼がせる必要なんかない、という人もいるかもしれないけど、ブッシュ大統領の支持率が下がって来てるみたいだし。ある意味日米開戦前に似て来てる気はするのですよ。国内のナショナリズムは高まってきてるし、共産党の工作でアメリカ世論が親中、反日で揺れ動いたり、これでアメリカが共和党から民主党に変わったら、なんだか状況的には当時の再現になりそう。民主党ならハルノートに相当するものを押し付けてきそうだし。


 日本はそうならないように、もっと先手先手で攻めの外交をきちんとやらないと。そうして少しだけ譲歩するんですよ。


 今のままだと、北朝鮮の核放棄の条件として、日本の核永久放棄を挙げてきそうだという話もあります。つまり日本が核武装したら、北朝鮮もする。国際平和を乱すのは日本だ、という図式。でも、日本がその場しのぎでその条件を受け入れたら、いずれ日本は国際社会で発言権を失って行くと思います。といって、受け入れないと、それはそれで核武装の意思あり、と非難のネタを献上することになる。つまりそんな条件を出させないように先手を打たないといけない。

 将来、核を持つとか持たないとか以前に、将来の政治、将来の日本の足かせになるような約束をこれ以上してはいけないです。現在の我々が、土下座外交のツケでどれだけ苦しんでいるか、政治家がその場の成り行きで発した談話に、どれだけ現在の政治が縛られているか。そしてそのためにどれだけの税金が無駄に使われているか。


 日本の外交は、何かと言うと、ボールは向こうにある、といってひたすら待ちの姿勢になる。能動的に動こうとしない。そこが日本が外交でイニシアティブを取れない理由じゃなかろうか。先手必勝ですよ、日本。


banner_04.gifいつも読んで下さってありがとう。
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2005年10月14日

経済テロ…各国、監視の目-北朝鮮の偽ドル紙幣

はい。どんどん世界の目が厳しくなってきてますね。いいことです。なんか今日はいいニュースが多いような気がする。

http://www.sankei.co.jp/databox/n_korea/nkorea_45_1.htm
◎経済テロ…各国、監視の目(産経新聞)
 (2005.10.14)
 北朝鮮の偽ドル紙幣をめぐっては、米当局が「全世界で七百億ドル以上流通」と推計。一九九〇年代以降、「スーパーK」や「スーパーノート」「スーパーX」といった偽紙幣の流通が各国で確認されている。これまで発見された偽ドル札はいずれも高度な技術が使われ、流通には北朝鮮外交官の関与も指摘されてきた。北朝鮮が国家主導の下、長期間にわたって偽札を大量に製造、流通させているとの北朝鮮亡命者の証言もあり、各国は貨幣偽造を北朝鮮の「経済テロ」として厳しい監視下においている。
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北朝鮮系病院の関係先捜索−日本人拉致証言も

ついに朝鮮総連関係に手入れが!やったー!がんばれ、公安!前回、朝銀の時は、野中に事前に情報流されて失敗したようだけど、今回は野中は中国。っていうか、もう力もなし。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051014-00000030-jij-soci
◎北朝鮮系病院の関係先捜索=医薬品無許可販売の疑い−日本人拉致証言も・警視庁(時事通信)
 (2005.10.14)
 北朝鮮と関係が深い西新井病院(東京都足立区)の関係会社が、無許可で医薬品を販売したなどとして、警視庁公安部は14日、薬事法違反容疑で、この会社や病院内にある財団法人「金萬有科学振興会」など関係先計11カ所を一斉に家宅捜索した。関係会社の幹部2人を取り調べ、容疑が固まり次第逮捕する方針。
 西新井病院は在日朝鮮人の金萬有氏が院長を務め、北朝鮮政府と共同して平壌に姉妹病院を設立するなど、同国と密接な関係にあるとされる。内部関係者とみられる男性が、1976年に失踪(しっそう)した埼玉県川口市の藤田進さん=当時(19)=について「病院の関連施設に監禁した」と周辺に証言しており、公安当局も関心を寄せているもようだ。また、関係会社幹部の2人は、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)傘下の「在日本朝鮮人科学技術協会(科協)」の副会長を務めており、公安部は東京都文京区の科協も捜索。科協は警視庁が過去に摘発した精密機器の不正輸出事件などに関係したことも明らかになっている。 
(時事通信) - 10月14日13時1分更新
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2005年09月28日

国連、北に横田さん「死亡」根拠要求

f1-4.jpgこれはタイgood Jobですね。さすがタイ。同じ日本に調査に来た報告者でも、セネガルのディエン某とは違うなあ(※ディエンは日本を差別国と言った(左翼の言い分そのままに))。北に対しては、何はともあれプレッシャーを掛けないと。
それにしても、北朝鮮が「子どもの権利条約」などの人権条約に加盟しているって、ほとんどジョークだな。
・・・いや。現実は全然ジョークじゃないんだけどさ。

http://www.sankei.co.jp/news/050928/kok019.htm
◎国連、北に横田さん「死亡」根拠要求 総会で審議へ(産経web)

(2005.09.28)
 国連は27日、北朝鮮の人権状況に関する最新の報告書を発表し、北朝鮮側が生存している拉致被害者の帰国を求める日本の主張に迅速に回答するとともに、「死亡」としている横田めぐみさんら安否不明者について「信頼できる客観的根拠」を示すよう勧告した。報告書は、開会中の第60回国連総会に提出されており、10月3日から始まる総会第三委員会(人権)で初めて本格的に審議される。

 報告書は、国連人権委員会のビチット・マンターポーン特別報告者(タイ)がまとめたもので、人権をめぐる北朝鮮の姿勢は「言語道断」と非難。第三委員会の審議で、北朝鮮非難決議案の策定要求など同国に対する批判が高まれば北朝鮮側が反発するのは必至で、国連との関係悪化が懸念される。



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2005年09月23日

北、常任理入りで非難 国連総会、日本も猛反論

f1-3.jpgいや、だから・・。それじゃあ反論じゃなくて弁解じゃないですか。わざわざ国連で「ちゃんと清算しますよ。お金払いますよ」って、何それ?
「現在進行形で拉致ゆー犯罪やってる北朝鮮に、何ら言われる覚えは無い!」って言えよ。向こうが言うたびに、こっちも拉致で反論すれば、そのうち言わなくなるでしょう?
それを向こうが非難するたびに「日本は反省してます。ちゃんとやります」って・・。なんか、国際舞台でわざわざそう言う事で、日本を払わざるを得ないように追い込んでるんじゃないか、外務省は?
日韓国交正常化の時に北朝鮮の分も韓国に払ってるでしょ?また払うつもり?韓国の時も李承晩ラインで4000人、人質取られて、北朝鮮も拉致で人質取られて・・。もーちゃんと自衛できるようになろうよ。でないと、何時までも脅され小突かれてお金取られるばっかだよー。それで日本人が生活苦で自殺してたら。なんなんだ、この国ー!
 ・・・・ハア。小泉首相も北朝鮮には異様にへたれだからなぁ。

もう、ビシッとさあ、

「北朝鮮の分はすでに40年前に韓国に支払われている。南北統一すれば、そのお金が韓国から支払われるはずだ」

 って、誰か言ってやってよ、国連の場でさあ。

http://www.sankei.co.jp/news/050923/kok050.htm
◎北、常任理入りで非難 国連総会、日本も猛反論(産経web)

(09/23 11:58)
 国連総会一般演説で22日、北朝鮮の崔守憲(チェ・スホン)外務次官が第2次大戦時の「侵略の歴史」などを持ち出し「日本の安全保障理事会常任理事国入りを決して容認すべきではない」と非難したのに対し、小沢俊朗・国連三席大使が「常任理事国入りは国際平和と安全維持への貢献によって判断されるべきだ」と激しく反論する一幕があった。

 崔次官は、日本は近隣諸国などに対する「過去の犯罪」の清算を拒否していると主張。これについて小沢大使は、この問題に関する日本の立場は、「植民地支配と侵略」への「痛切な反省と心からのおわび」を表明した小泉純一郎首相の8月15日の談話で詳しく説明されていると強調。

 その上で、9月19日に採択された北朝鮮の核問題をめぐる第4回6カ国協議共同声明には、日朝両国が「(2002年の)日朝平壌宣言に沿って不幸な過去を清算、国交正常化への措置を取ることを約束した」との表現が盛り込まれており、北朝鮮側はこの点を思い出すべきだと求めた。(共同)

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2005年09月21日

【北朝鮮】中国、6カ国協議最終局面で米に圧力 米紙報道

■これは中国終わったかも。ようやく共同声明出したと思ったら、一晩で北朝鮮にひっくり返される。そこにこの「アメリカに脅し」報道。中国は、北朝鮮に後ろから刺されたようなもんだね。それともアメリカにはめられたというべきか。
 まあ、たぶん中国は「圧力なんかかけてない」というだろうけど、アメリカの世論は受け入れないだろう。『カトリーナで弱ったアメリカを脅迫する中国』。アメリカのナショナリズム爆発なんじゃなかろうか?韓国にも言及してるから、北よりの中韓を狙い撃ちだ。中韓は共同声明で得意満面だったけど、今は顔面蒼白なんじゃないか?

http://www.sankei.co.jp/news/050921/kok002.htm
◎中国、6カ国協議最終局面で米に圧力 米紙報道(産経web)

(09/21 00:58)
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≪署名しないなら責任取れ≫

 北朝鮮の核問題に関する第4回6カ国協議の最終局面で、中国側が「米国が共同声明に署名しないなら、協議決裂の責任は米国にあると発表する」などと、脅しとも取れる強い圧力を米側にかけていたことが分かった。20日付の米紙ニューヨーク・タイムズが米高官や協議筋の証言を基に報じた。

 同記事によると、北朝鮮による核開発完全放棄の見返りに軽水炉提供を「適切な時期に」議論するという中国が提示した最終合意案について、北朝鮮側は満足できないとしながらも「この文言を変えるつもりはない」と述べ、受け入れる用意を表明した。

 中国側は米国に対して「この案文をそのまま受け入れるか拒否するか、数時間以内に決断してほしい」と迫り、「(署名しないなら)記者団の前に行き、米国が合意を失敗させたと説明する」と圧力をかけた。

 米政府は週末の17、18日の2日間、ワシントン郊外の山荘のブッシュ大統領を中心に、ニューヨーク滞在中のライス国務長官と東京、モスクワ、ソウルを結んで討議。ライス長官は17日午後、ニューヨークで日韓の外相と予定外の協議を行い、軽水炉に関する議論は核放棄の後であるとする「理解」を日韓それぞれが声明の形で発表することを提案した。この際、韓国側は「雰囲気を悪くする」と難色を示したという。

 結局、ブッシュ大統領は18日夜(日本時間19日午前)、ホワイトハウスに戻り声明への合意にゴーサインを出した。同記事は、ハリケーン「カトリーナ」の被災対策、イランの核開発問題に忙殺される大統領にとって、北朝鮮との対決を当面回避できるこの合意案をのむ以外、選択の余地はなかったとしている。(共同)

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2005年09月20日

【北朝鮮】はや亀裂 6カ国「共同声明」

■昨日の今日でこれですか?笑わせてくれますね。宗主国の中国様のメンツも丸つぶれじゃないですか?世界のどの程度がこの協議に関心を持っているかわかりませんが、関心を持っている人は改めて「北朝鮮と話し合いなんかしても意味がない」と再認識したんじゃないでしょうか。こういう繰り返しは世界の関心を遠ざけることになると思いますね。そのうち「途中経過はいい。話し合いでも、武力行使でも、とにかく結果がでたら教えてくれ」ってなコトになるのでは?
 ところで韓国。このゴネているのが自分の同胞だということを認識してるでしょうか?気をつけないと、世界はそのうち南北の区別無く言いますよ「これだから朝鮮人は」って。
 ・・・いや、もう言われてるね。本人たちがわかってないだけで。

◎はや亀裂 6カ国「共同声明」(産経web)

北「軽水炉が前提」 米「核放棄が先決」

 【北京=久保田るり子】北朝鮮外務省は二十日、六カ国協議での共同声明採択に関し、「米国が北朝鮮に軽水炉を提供すれば、核拡散防止条約(NPT)に復帰し国際原子力機関(IAEA)と保障協定(査察)を締結し履行する」との立場を表明、「(米国が)再び『核兵器放棄優先・軽水炉後回し』の主張に固執するなら、その悪い結果は極めて深刻で複雑なものになるであろう」と言明した。共同声明採択後の北朝鮮政府の反応は初めて。朝鮮中央放送が外務省スポークスマン談話として伝えた。

 十九日採択された共同声明は、米国の「すべての核放棄」が軽水炉議論の大前提との主張と、北朝鮮の軽水炉提供後に核廃棄との立場の差を棚上げし、順序には触れず「適当な時期」に軽水炉建設問題を議論すると記したが、北朝鮮はさっそく米国に譲歩する考えがないことを強調した形だ。共同声明という初の「成果」を出した六カ国協議は終了早々から対立点が浮き彫りとなった。

 談話はまた、「信頼醸成の物理的な保証である軽水炉の提供なくしては、わが方がすでに保有している核の抑制力を放棄する問題を夢にも考えてはならないというのが、われわれの正々堂々たる一貫した立場」と述べ、「もし米国が今回の約束を破るなら、先軍(軍事優先)路線が示す道に進む」などと強硬姿勢を示唆している。

                   ◇

 【ニューヨーク=長戸雅子】ライス米国務長官は十九日、北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議で初めての合意文書として「共同声明」が採択されたことを「最初の良い一歩」と評価。そのうえで、北朝鮮が求める軽水炉建設の議論開始の時期については北朝鮮が核を放棄して核拡散防止条約(NPT)に復帰し、国際原子力機関(IAEA)の保障措置(核査察)を受けるのが前提との考えを示し、北朝鮮の核放棄を実現するため「明確な行程表(ロードマップ)が必要」と述べた。

 ライス長官は国連本部内で記者団に対し、「あらゆる段階で北朝鮮の(核放棄への)取り組みを検証しなければならない」と述べ、協議の合意を実行に移すため、ロードマップを作って今後の交渉を進める考えを明らかにした。

 また、共同声明で確認された米朝の国交正常化に向けた措置については「合意は米朝二国間だけのものでなく、むしろ北朝鮮とその隣国という六カ国間のもの」と述べ、「朝鮮半島の非核化が進展し、隣国間の関係が改善することを待ち望んでいる」と慎重な発言に終始した。

 一方、イランの核問題については、改めて安保理付託の可能性に言及した。

≪町村外相「受け入れられぬ」≫

 北朝鮮が六カ国協議の共同声明に関し、軽水炉提供後に核放棄や核拡散防止条約(NPT)復帰への合意を履行する−との談話を発表したことについて、町村信孝外相は二十日午前の記者会見で、「受け入れられない」と批判した。

 外相は「日米韓は六カ国協議の最後の場で、核兵器および核計画の放棄やNPTへの復帰後の適当な時期に、軽水炉問題の議論を行うということを確認している」と強調した。

 さらに「本当に難しいのは十一月初旬から始まる次回会合。具体的な作業手順が決まる。北朝鮮はすでに第二ステージの話を始めている」との認識を示した。

 細田博之官房長官も同日、「NPTと国際原子力機関(IAEA)保障措置に早期に復帰するという約束がまず必要な手順だ」と言明した。いずれも、北朝鮮が求めるエネルギー支援の前に北朝鮮が核放棄を実行すべきだとの姿勢を打ち出したものだ。

≪北の完全放棄 道険しく≫

 六カ国協議で採択された共同声明で北朝鮮が核開発の放棄を表明、この問題で前進がみられた。

 しかし、これで北朝鮮の核問題が全面的に解決したかといえば、そうではない。北朝鮮が合意を実行するかという疑問が残ることに加え、声明の解釈をめぐって早くも米朝の主張の違いが鮮明になってきているからだ。

 今回の六カ国協議の結果についてブッシュ大統領、ライス国務長官は成果を自賛しているが、米国内では、「北朝鮮に譲歩しすぎた」「譲歩をしたのは北朝鮮であり、原則で米国が譲ったところはない」−などさまざまな評価がなされている。

 いずれが正しいかはともかくとして、確実なことは、こんどの合意をもってしても、核問題の根本解決にはなおほど遠いということだ。協議の“水入り”など曲折があったために、合意にこぎつけた事実だけが大々的に報じられ、あたかも核問題が解決を見たかのごとく印象をあたえるかもしれないが、実際は共同声明、つまり、交渉の基礎について合意したにすぎない。本格的な交渉はまさにこれから始まる。

 交渉を通じて北朝鮮が核開発を中止、検証で確認され、米国、日本など他の国からの代償について合意、最終覚書に調印されたときに、はじめて一応の解決ということになる。現時点では、そこまで行くには長い長い道のりがある。

 仮に覚書に調印されたとしても、果たして北朝鮮がその約束を実行するのかという疑念も払拭(ふっしょく)されていないし、実行したとしても、将来ともに合意を順守し続けるかという疑問も残る。

 しかも、合意翌日に、「軽水炉がさきか、核拡散防止条約(NPT)復帰がさきか」をめぐって早くも米朝が応酬、見解の隔たりが今後拡大する気配も見え始めている。

 さまざまな口実を設けて交渉を引き延ばすのが北朝鮮の常套(じょうとう)手段であり、やはり核開発に関する一九九四年の枠組み合意を躊躇(ちゅうちょ)なく破棄した経緯を考えれば、北朝鮮に対する不信感はあながち的外れともいえない。

 朝鮮半島から核が完全に消える日はなお遠い。(樫山幸夫)
(2005.09.20 15:00)
http://www.sankei.co.jp/news/evening/21iti001.htm


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【北朝鮮】6か国協議、共同声明を発表-北崩壊の第一歩になるか?

■共同声明が出たわけですが。共同声明自体は、個人的には醒めた目で見ています。結構、多くの日本人もそうじゃないのかなぁ。今時、北朝鮮を信用してる人なんてどの位いますかね?多くの人は、拉致問題は北の体制が崩壊しない限り解決しない、と思ってるんじゃないでしょうか?

 さて、アメリカという国は「正義」の戦争を大事にしますね。太平洋戦争ではハルノートで日本を追いつめ、真珠湾攻撃を卑劣な奇襲攻撃として戦争に踏み切る。湾岸戦争でのイラクのクウェート侵攻は、アメリカが侵攻容認のサインを出し、それにイラクが乗ってしまった結果、ともいわれる。9.11後の対テロ戦争(アフガニスタン、イラク)も「正義」。

 また、このテロとの戦いにおいて、テロ支援の悪の枢軸国家とされたのは、イラン、イラク、北朝鮮。核開発以外にも、北朝鮮は麻薬、偽札、人権侵害、独裁国家などなど、アメリカとして容認できないコトだらけ。そう考えれば、今回の共同声明も北崩壊のための仕掛けといえるかもしれない。議長国の中国は、とりあえず共同声明をまとめたことで、一応のメンツは保ったろうから、今後、ごたごたしても、中国としては、共同声明が遵守されていないからだとして、自分たちに責任は無いと言うだろう。そのために「日朝国交正常化を目指す」ことが共同声明に入れられたんじゃないのかな?要するに、うまく行かなかった時は日本を非難するために。それはようするに日本に対する中国が手に入れた外交カードでもありますね。もっとも、日本が毅然と無視できればカードにはならないんだけど・・・今の日本の外交だとどうだろう。まあ、日本の場合、拳銃構えてる相手に丸腰で向かってるようなもんだから、発言力もないよねぇ。

 北がいずれ自壊していくか、それとも戦争まで行かないとダメなのか。戦争だとすればその最後の引き金は何になるのか。一つの可能性としては、日本の経済制裁。ギリギリに追いつめた後の経済制裁は、実質的な効果よりも挑発という性質のほうが強いかもしれない。
 日本に対しては逆切れし易い北朝鮮なので、ミサイル発射か日本国内での在日朝鮮人によるテロが起こるかもしれない。一種、湾岸戦争時のクウェートの立場かも、日本は。そういう、最後の一押しを日本がする、日本が多少血を流す。というシナリオがアメリカとできてるのかもしれないし。

 一方で、アメリカは北朝鮮にはすでに興味を失ってて、核だけどうにかできればよくて、日本もなんのシナリオも持ってなくて、拉致事件もうやむやのまま国際圧力に負けてずるずる北に援助、ぐだぐだのまま日朝国交正常化、韓国とのこれまでの40年間が、今度は北朝鮮と40年間続くという、日本人にとって最悪のシナリオも考えられないわけでもないのですよね。・・ああ、最悪。

 ただ、これまでとは日本人も確実に変わって来ているので、そうなった場合のフラストレーションのはけ口は、政府と官僚に向かうのだろうなあ。あと、日本においても人種対立が激化するかもですね。ひょっとしたら、それを見越した「人権擁護法案」や「共謀罪」かもしれない、とかちょっと頭をよぎりますね。


◎政府、日朝協議再開目指す…「拉致」進展は予断許さず(読売新聞)

 【北京=池辺英俊】政府は、核兵器・核計画の放棄を明記した6か国協議の共同声明について「朝鮮半島の非核化を実現する上での重要な基礎になる」(町村外相)と歓迎している。
 また、共同声明で、日朝平壌宣言に基づき日朝国交正常化を目指す方針が確認されたことを踏まえ、日朝政府間協議の早期再開を目指す。
 ただ、協議再開の具体的なメドはなく、焦点の日本人拉致問題が進展するかどうかは予断を許さない。
 共同声明は、日朝関係について「(日朝両国は)平壌宣言に従って、不幸な過去を清算し、懸案事項を解決することを基礎として、国交を正常化するための措置をとる」と明記した。
 町村外相は19日夜、「従来は2国間の約束だったが、6か国協議という多国間の場で確認できたことは意味がある」と評価した。日本首席代表の佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長も記者会見で、「(拉致問題を含む)懸案解決が重要だという6か国の合意ができた」と強調した。
 北朝鮮は今回、日朝協議に前向きだった。短時間の接触を含めると14日から5日連続で両国の首席代表が会談した。日本代表団筋は「日朝の距離感は相当縮まった。過去の6か国協議でこれほど日朝が熱心に協議した例はない」と語った。
 核問題で米朝が対立する中、米国と緊密な日本に、北朝鮮が米国との仲介役を期待したと見られる。将来の軽水炉獲得をにらみ、支援国候補の日本と関係改善を図ったとの見方もある。
 ただ、北朝鮮は、拉致問題について「日本の立場はよく理解している」と述べるにとどまった。拉致問題の真相究明などの日本の要求にも回答しなかった。北朝鮮の態度軟化は「一時的な微笑外交」(外務省筋)との指摘もある。

 また、今後、拉致問題が前進しないまま、核問題の議論が進展し、核放棄の見返りのエネルギー支援が現実的な課題となった場合、日本が難しい立場に置かれる恐れもある。日本国内では、北朝鮮への経済制裁論が強い中、6か国協議の枠組みで北朝鮮支援への参加を求められ、板挟みになることが予想されるためだ。
(2005年9月20日1時51分)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050919it13.htm



◎北朝鮮との交渉に弾み 6者協議共同声明で日本(asahi.com)

 6者協議の共同声明に「懸案事項」の解決を含めた日朝国交正常化が盛り込まれたことを受け、日本政府は拉致問題解決のため、北朝鮮との政府間交渉の再開を目指す方針だ。ただ、北朝鮮が前向きな対応をするかどうかは、はっきりしない。仮に拉致問題で進展がないまま、日本以外の各国が北朝鮮へのエネルギー支援などに取り組むようだと、日本政府は対応に苦慮しそうだ。
 「6者協議の中でも、我々の懸案を解決できる大きな枠組みがある」。日本代表の佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長は協議終了後の会見で、日朝の国交正常化が共同声明に盛り込まれた意義を説いた。明記こそされていないが、「懸案」には日本人拉致問題も含まれているというのが日本側の立場だ。
 休会前の協議では拉致問題を取り上げる日本に米国以外は冷淡で、日朝協議も休会が決まった8月7日に20分ほど開かれただけだった。だが、再開後は北朝鮮の態度が変わり、佐々江局長と北朝鮮代表の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官は9月14日に1時間以上協議したほか、18日までに立ち話も含めれば5日連続で話し合った。
 日本代表団筋は「これまで北朝鮮は『日本は核問題の交渉相手ではない』との姿勢だったが、今回は様子が違った」と言う。背景には軽水炉提供など核の平和利用をめぐる米朝対立のなかで、北朝鮮が米国の意向を日本を通じて探る狙いがあったとの見方もある。
 例えば協議5日目の17日夕、釣魚台国賓館の議場で佐々江氏は金次官に「軽水炉の問題をうんぬんするタイミングについては、日本も米国も原則的に強い立場がある」と語りかけた。日本側にも米国の真意を伝えることで、米朝間の「橋渡し」に一定の役割を果たそうという狙いがあった。
  ただ、拉致問題の解決までには課題が多い。
 金次官は14日、拉致問題について「本国においてしかるべき検討をしている」と答えたが、具体的な検討結果は最後まで明らかにしなかった。
 北朝鮮側は柔軟な姿勢を見せる一方、02年9月の日朝平壌宣言から3周年を迎えた17日には北朝鮮の平壌放送が、日本を「すべて解決した拉致問題を持ち出し、敵視する動きに狂奔している」などと非難した。
 日本政府は、北朝鮮の対日担当者を入れた日朝政府間交渉を再開したい考えだが、今後の交渉が、どういう形になるのかもはっきりしない。
 昨年8〜11月に3回開かれた日朝実務者協議は拉致問題に的を絞ったが、北朝鮮が横田めぐみさんのものとして提出した遺骨が偽物という鑑定結果が出たことから、協議は中断している。
 日本側には「国交正常化交渉の準備協議のような形をとるしかない」(政府関係者)との指摘もある。だが、拉致解決への道筋がはっきりしない中で正常化に道を開けば、拉致被害者の家族をはじめ、世論の反発は必至だ。外務省首脳も「今の時点では、ハードルが高い」と語っている。
 共同声明では、6カ国がエネルギーや貿易・投資の分野で経済面の協力を進めるということも記された。拉致問題で進展がないまま日本以外の各国が北朝鮮へのエネルギー支援などに入るなら、日本政府は協議参加国の連携と国内世論との板挟みになりかねない。
(2005年09月20日00時43分)
http://www.asahi.com/politics/update/0919/003.html


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